子育ては大変ですよね。全然いうことを聞かないし親もストレスがたまります。
最近は親の過度なしつけなのか体罰なのか?子供が親の暴力で亡くなる事件が多くなっているように感じます。
子供への影響は?
そんな悩みを解決します。
しつけと体罰の違いを詳しく解説していきます。
しつけとは
人間社会・集団の規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること。概念的には伝統的な子供への誉め方や罰し方も含む。
教育一般よりも生活全般に根ざした、更に根源的な事柄にまつわる部分を教えていく行為を指す。特に言葉が理解出来ない幼児の教育に関しては、様々な態度で接することで「やって良いこと(=誉められる)」「やってはいけないこと(=罰せられる)」の区別をつけさせることでもある。
伝統的な褒め方や罰し方も含むってところが曖昧ですね。
罰するとはつまり体罰のことだと思わせる表現ともとれます。
「やって良いこと」と「やってはいけないこと」の区別をつけるために、わからせることであり、方法は問わないってことのようにも解釈される。
体罰とは
父母や教員などが、子供や生徒などの管理責任の下にあると考えられる相手に対し、教育的な名目を持って、肉体的な苦痛を与える罰を加えることを指す。この場合の苦痛とは、叩くなどの直接的なものから、立たせたり座らせるなどして束縛して動くことを禁ずるなど間接的なものも含む。体罰に明確な定義はなく、一般的に身体刑や虐待や暴行や訓練とは異なる行為とするが、該当することもある。軍隊や部活動等における先輩から後輩への指導が肉体的苦痛を伴う時も、体罰とされることがある。
体罰に明確な定義がないところも問題ですね。
しつけと体罰の違いは?

明確な定義がないようです。
指導目的の体罰であれば体罰とし、そうでなければただの暴力。これははっきりとしています。
しかし、体罰は子の年齢によって内容が変わるため機械的に定義付けできないと文部科学省は言っています。
体罰が脳に与える影響
頭を叩いたりしなくても、身体的体罰は脳を萎縮させてしまうことが知られています。
中でも脳のおでこ側の前頭葉が萎縮することが確認されています。
前頭葉は人の意思を決定したり、社会的判断をするところです。
犯罪者や精神疾患患者との関連性が深い部分であると考えられています。
また、体罰を受けてきた人は、配偶者への暴力が多い、子供への暴力が多い研究結果も出ています。
体罰には全く効果がないのか?

体罰の効果は強烈で短期的に行動変容することは間違いありません。
しかし、根本的解決策ではありません。体罰には相手を服従させる効果があり、体罰をしている側は力を振るうことに優越感と快楽を得ます。
それがどんどんエスカレートしていき、暴力を抑制することができなくなってきます。
親の体罰に対して国も対策
【虐待防止対策】親の体罰禁止、閣議決定 家庭のしつけ対象https://t.co/SCWC7NAcYL
「しつけ」名目での事件が後を絶たないことから法制化に踏み切った。今国会で成立させ、一部を除き来年4月1日の施行を目指す。
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 19, 2019
「親のしつけ」という名の体罰に国も対策方針を固めたようです。
体罰が法的に禁止されることにより、早期の段階での介入ができるようになり支援へ繋がりやすくなることが期待されます。
児童虐待防止法の改正案では「親権者はしつけに際して体罰を加えてはならない」としています。
体罰禁止を反対する意見も
親に殺されてしまうのと、虐待で何十年間も精神病にさせられるのを比べて、どっちが苦しいかなんて、当事者にも決められない。
親の体罰禁止を閣僚が決めたからといって、喜べない。
体罰ができなくなれば、虐待親は心理的虐待や性的虐待、経済的虐待、文化的虐待など「見えない虐待」に変えるだけ。
— 今一生@固定ツィ見たらRT (@conisshow) March 19, 2019
親の体罰禁止って教師が体罰出来なくなって久しいが
親さえ体罰出来なくなったらもうぶたれる事なく育つ人間ばかりに
なるんだな。そっちのほうが恐ろしく感じる。— 当鹿A (@toukitttt) March 19, 2019
体罰を法的に規正することによって逆に見えない虐待が増える懸念や貧弱な人間が増えるなどの意見があるようです。
確かに最近の若者はなんて言われるように世代が違い教育に苦労している話はよく聞きますね。

体罰に頼らないしつけ
体罰の大半は焦りからくるものです。しつけの未熟さを力によってコントロールしようとする表れです。感情的にならずに冷静になることが大切。
暴力や暴言ではなく、大きな身振り手振りでジェスチャーでも伝わることもあります。
子供はルールを守らないものだと思ってください。言うことを聞かないのが当然です。じっくりと時間をかけて対話しましょう。
まとめ
- しつけと体罰の違いは曖昧で明確な定義がない
- 体罰は脳を萎縮させるなどの変化をさせてしまう
- 体罰は即時的効果はあるものの、根本的には変化しない。体罰する側はよりエスカレートしていく可能性も
- 「親権者はしつけに際して体罰を加えてはならない」と閣議決定
- しかし、貧弱な人間ばかりが育つのではと懸念も
- 体罰に頼らないしつけとは、体罰の大半は焦りからくるもの、しつけの未熟さを力によってコントロールしようとする表れ。感情的にならずに冷静になることが大切

