転職体験談

【仕事疲れた】理学療法士の辞めたい理由は?リアルな体験談と対処方法

理学療法士を志し就職したのは良いけど思っているものと違う。

 

実際は激務だし患者さんのリハビリテーションはもちろん大変ですが、それに加えてカルテ業務、時間外での研修会なども。。。

 

それだけでなく上司や先輩との関係性もあるしもう疲れる。

こんなこと悩んでいませんか?

 

結論
工夫次第で解決できる悩みもあるが、「周りの協力」と「上司の聞く耳」が必要。

悩んでいるくらいなら早く別の職場を探すべき

 

 

今回は、実際に理学療法士として17年従事して転職を2度経験したリアルな体験談を交えて、理学療法士が仕事を辞めたい理由と対処方法について解説してきます。

【仕事疲れた】理学療法士の「辞めたい理由」

人間関係の問題

古い理学療法士は、体育会系の理学療法士が多く。未だに「気合」と「根性」の考え方が根強いです。

今、若い世代が多く入職しているリハビリテーション業界は、上司との関係性に苦労している人も多いはずです。

上司の好みの治療・考えを押し付けてくる

 

部下の指導と称して上司が毎日部下の治療に口出してくる人いませんか?その内容がガイドラインやエビデンスに沿っているのであれば納得もいくのだが、上司の好みの治療や考え方で全く根拠がない。

 

 

患者を前に手技的なことを熱弁しているが結局どこがどのように悪いの?筋膜?脳?そんなことを熱弁されてもそんなもん、徒手療法で変わるの?

 

 

上司の指導が超意味不明

上司へ患者のことを相談してみたら

上司
上司
「もっとしっかり評価して」

「根本的な部分がわかってない」

「リハビリテーションをちゃんとやらないと」

って言われた!

間違ってはいないけど、これってアドバイスなのか?

指導の内容が抽象的すぎて何を言っているのかわからない。

 

上司
上司
「そこは答えではない」

「根本的に違う」

「答えは患者からもらうものだ」

はっ自分に酔ってるの?全く意味不明だけど!

そんなことを言われても理解できないし、どの本や論文に載っているの?

 

頑張りたいやる気を削ぐ上司

学会発表したい!頑張りたい部下をみると、

上司
上司
「まだ早い」

「そんな臨床で発表なんてさせられない」

「志が足りない」

「そんな内容じゃ」

「聞きてない」

などと理由をつけては発表させないようにする。

 

認定理学療法士の資格取得にもあれこれと文句をつけては、そんなのとっても意味が無いなどとみんなに吹き込む。

挙句の果てには、

上司
上司
「認定理学療法士?そんなの意味あるの?」

「協会の進め方が納得いかない!」

「俺ならそんなことはすすめない」

 

とまで言い放つ始末。

だからと言って、理学療法の貢献のために学会に出向き、発表するだとか意見するだとかはするわけでもない。

なぜ、頑張りたい部下を応援できないのか?全くもって理解できないですよね。

サービス残業でカルテ・研修・学生指導これって普通?

患者対応が終わりそこから業務後に毎日ケーススタディやチームミーティング。

 

その日にやった患者さんのカルテ記載して、計画書などの公的文書を作成して、転院する患者さんの添書作成。自分が休みの時のための申し送りも作らないといけない。

 

気がついたりもうすでに20時とか21時。。。そこから帰宅して家に着く頃にはもうヘトヘト

 

休みの日も毎週土日に研修会参加が当たり前。どんだけ勉強するの?ほとんどプラベートない。自分一人が、参加しないわけにもいかないし、それなりにやってはいるけど正直疲れた。

彼女や彼氏との時間も作りたいし、もう少し時間的に余裕のある職場を探したい。そんな生活いつまでも続けるの?と疑問が湧いてくるように、、、そんな人多いと思います。

 

無駄だらけのカルテ業務

理学療法士の仕事は患者対応の他にカルテを記載する業務もあります。

 

無駄にずらずらと書いているカルテも多いと思いませんか?

 

「A4一枚ぐらい書いてない?」そんなカルテも見かけます。そして、先輩から「こんな送りじゃわからないよ!」と言われるとしっかりカルテ書かないといけないと思うはずです。

 

 

これが結構なウェイトを占めています。でも、カルテ業務をコスト算定することはできないので、時間外になってしまいます。

 

 

 

学生指導がめっちゃ大変

臨床実習生が定期的にやってきて持ち回りで担当するわけですが、学生指導の指導担当になるとこれも大変です。

 

自分の業務プラスで学生の指導も行わないといけない。そして、最近は学生への指導もスリムになり、遅くまで残して指導することができません。

 

それ自体は良いことだと思いますが、時間が短くなった中である程度までは教育しないといけないわけです。もちろん、時間内に指導が追いつくわけもなく、学生個人の自己学習も必要ですよね。

 

でも、学生の能力は千差満別で全くできない学生には本当に苦労しますよね。課題も全くやってこない。

 

学生は院内のでサマリー発表や大学での症例報告会もあるのである程度のところまでは完成させてあげないといけないですし。学生教育担当は学生の指導のために時間外や休日も資料作りなどに時間を費やすはめに。。。

 

勉強会行きたくない

勉強会ありすぎ。そこまでやらないと一人前になれないの?

院内での研修でも毎日毎日症例検討や勉強会。とても大切なことだとは思うけど、ほとんど同じ人ばかりが話していて、最後は上司はいつもと同じ話しかしない締めで終わる。

 

患者のためを思っての取り組みであるのはわかるけど。それにしてもやりすぎ。

 

そして院外研修も多い。特に理学療法士は「登録理学療法士」「認定理学療法士」「専門理学療法士」と卒後研修が明確化され、ポイント取得のために業務外でも研修会は必須とされています。

 

病院内でもこの制度を積極的に取得するようにすすめて来るけど、認定理学療法士は全体の10%も居ないのに、「うちの病院だけみんな取らないとやばい雰囲気ってどうなの?」ちょっとやりすぎだと思う。

 

実技と称した「ボディータッチ」これってセクハラじゃないの?

 

理学療法士の研修の中には実技研修がありますよね。ものによってはやたらと「胸に近いところ」や「股関節の付け根」までも触るような実技もありますよね。

 

加えて、アライメントが見えないといけないからできるだけ、肌が見える格好でといわれて、やたらと薄着でやらないといけない場合もあるはずです。

 

他の職種からすると異常に感じると思いますが、自分以外の理学療法士はみんな真剣です。どう考えてもおかしな光景ですよね。みんな洗脳されているのでしょうか?

 

あなたの職場の古くからの風習なのかもしれませんね。昔からある特定の手技を好んで使用する上司がいると職場全体がそのような風土になっていることがあります。

 

 

あまりにも度の越した、実技練習とかはセクハラだと思う。「肌の見えやすい衣服で」とか指定するとか有りえないですよね。

 

 

補足:

若手理学療法士の辞めたい理由についても「【若手必見】理学療法士1・2・3年目の年代別辞めたい理由と解決策」にまとめましたので、こちらもどうぞ!

 

 

仕事を辞めたい気持ちを放置しておくとやばい

理学療法士のやりがいとは?

理学療法士になりたかった理由は何ですか?養成校に入ったきっかけは?もう一度理学療法士の仕事のやりがいを考えてください。

きっと、「患者さんが良くなる喜び」「歩けるようになる」「患者さんから感謝の言葉」「貴方がいつも居てくれたから」などがやりがいだったはずです?

 

これから、理学療法士を続けていく上では、このやりがいは必ず必要となってくるはずです。

 

でも、今はどうでしょうか?「上司」「人間関係」「給与」「働き方」など始めて理学療法士を志したときの思いとは変わっていますよね。

 

今の職場でそのような悩みを抱え続けて、やりがいを見失い今後本当にやっていけるのでしょうか?

 

無駄に時間だけが過ぎ去る

理学療法士養成校の乱立により、年間に一万人以上の理学療法士が誕生し供給過多の状態です。

理学療法士は今後間違いなく、余ってきます。良い病院は、人が定着してしまいます。辞める人が居ないので採用も少ないでしょう。

 

長く働ける職場に、いち早く就職できれば有利になります。それは勤続年数の問題です。日本の場合は実力よりも長く働いているものが上に立ちますよね。あなたの職場の上層部はどんな人が多いですか?長年勤めている人が多いはずです。

 

リハビリテーション業界はまだまだ年功序列なのです。今の職場に長く勤めるつもりが無いのであれば、早く新しい職場に入職できた方があとあと出世に有利にはたらくわけです。

 

仕事を辞めたい理由は、色々あるかもしれません。でもこのまま放置しても時間ばかりが経過するだけ、だったら、今の状況を改善するために行動しかありません。

すでに行動してみてダメだった。そんな人は今の職場で悶々と耐え続けることは、正直時間の無駄です。いち早く、「自分の輝ける職場へ」転職することをおすすめします。

 

理学療法士が仕事を辞めたい時の対処方法

上司との関係性は諦めるか徹底抗戦しかない

上司の指示や指導にとりあえず「yes man」に

ひとまず、上司との関係性を解消するには、ある程度の時間が必要になります。そして、貴方が上司や先輩から貼られたレッテルもあるでしょう。

 

今々すぐには、改善は難しいと言う前提で、とりあえず関係性を悪くしないことが賢明でしょう。

職場の仲間を募り引きずり下ろそう

貴方がパワハラだと感じているのであれば、それは貴方だけではない可能性がありますよね。

 

そして、貴方がみんなの前で罵倒されたりする光景をみんな見ているはずです。だったら、周りも同じ心理状態にあるはずです。

 

先輩や後輩などに同じで境遇や状況の仲間を募りましょう。そして、パワハラ上司の立場をどんどん追いやるのです。

 

このご時世みんなが「それはちょっとパワハラじゃない?」「あまりにも酷い扱い方だよ」となればパワハラ上司本人もそんな意見が聞こえてきたら、「やばいかなぁ?」「パワハラで訴えられたら」「院長に知れたら」となりますね。

 

職場のみんなでパワハラ上司の悪事を拡散させていくと良いでしょう。病院長や看護部長などに耳に入ると立場が危なくなり、パワハラ上司も少しは落ち着くはずです。

 

カルテや学生・研修はコストとの折り合い次第。上層部へ訴えよう

患者対応を減らしてカルテ業務の時間内に入れてもらう

コストのノルマがあるところも結構ありますよね。ノルマをコントロールできるのは上司しかいません。上司へカルテ業務の現状を訴えてみましょう。声をあげないことには何も始まりません。

 

最近は電子カルテが普及しています。リハビリに必要なカルテ情報はあらかじめテキストファイルに書き溜めておきましょう。そして、経過なんかも簡単にまとめておくと計画書や添書にも応用できます。コピペをうまく利用することで時間効率がアップします。

 

職場全体でカルテ記載のフォームを作ってしまって、ある程度のカルテ記載のボリュームを定義するだけでも業務負担は軽減できますし、みんなの精神衛生上も良いでしょう。

学生指導も業務としてスケジュールしてもらう

臨床実習生は職場の場所の提供料と指導料が病院側に報酬として入っているはずです。

 

ですから、学生指導の理学療法士が、「日々の患者対応」+「学生指導」ではなく、「日々の患者対応」を減らしてもコスト的には採算がとれるはずです。

 

 

それが難しければ、他のスタッフに自分の患者を数名担当してもらうように依頼してみましょう。1人ずつ3人のスタッフがカバーしてくれるだけで、1時間の余裕が取れます。

 

 

学生指導はとても大変です。上司に日々の業務量の調整を依頼してみましょう。

 

「自分の強みを生かせる」「快適に働ける環境」へ移動しよう

これまで具体的な対処方法を話してきましたが、上司や職場の業務ラインの問題はそう簡単には解決できません。

 

職場の長い歴史がありますし、そもそも人はそんな簡単には変わりません。

 

年々新しく理学療法士が数万人も誕生します。良い職場はイス取りゲームになります。なので、「自分の強みを生かせる」「快適に働ける環境」にいち早く移動することをおすすめします。

 

 

 

転職を2度経験した理学療法士のリアルな体験談

NETA
NETA
上司との人間関係、リハビリ業界への不安から転職2回。療養病院5年/回復期10年/訪問リハ2年。認定理学療法士(運動器)@リハビリマイスター

転職を2回経験したリアルな体験談になります。少しでも参考になれば嬉しいです。

私の転職理由は、今後のリハビリテーション業界に対する不安と上司との人間関係からでした。

これから理学療法士はまだ必要とされるのか?そんな疑問と不安から転職を考え出しました。これまで、リハビリテーション業界は社会保障費の削減により、診療報酬の減少に苦しんでいました。それに伴い、給与が下がり今となっては介護福祉士とほとんど変わらないと言われています。

リハビリテーションは、退院支援や在宅生活の延長に寄与しますので、医療費削減には貢献できますので必要性はあるでしょう。

そして、病院経営にとってリハビリテーション職は必要不可欠な時代になって来ています。
医療行為を集中的に行う、高度急性期の病院以外は、今後は回復期系や在宅支援系にシフトしないと生き残れません。

ですから、理学療法士は回復期病院や介護系施設にまだまだ必要とされています。

しかし、年間数万人の理学療法士・リハビリ職が誕生しています。「給与の安い新人」と「経験はあるが給与が高い中途」どちらを採用するでしょうか?私なら「給与の安い新人」と答えるでしょう。

だから、良い職場は「給与の安い新人」とのイス取りゲームです。早い者勝ちだと私は考えました。

 

 

もう一つの理由は上司との人間関係です。元上司はゴリゴリの体育会系+昭和気質で自分の考えを理解できないものは辞めても良い!そのような考えの持ち主でした。

患者の治療は自分の考えに即さないものは徹底的に指導し直す。その内容がエビデンスやガイドラインに即した内容であれば問題なのですが、まったくの我流・独自の理論に基づいたものですから、誰にも理解できませんでした。

それに耐えかねて多くの職員が退職してきました。私自身上司との問題行動についてぶつかり合いましたが、全く動じません。

 

上司との衝突を繰り返してく中で上司の思考が垣間見えました。なぜ、上司が頑なに部下への関わりを変えないのか?それは、

  1. 自分の考えに即さないものは切る。でも理学療法士は総数が多いので入職希望者は必ず来る。それも給与の安い新人です。だからいくら切っても全く問題ない
  2. もうすでに誰にも指図されないポジションなので好き勝手できる。
  3. 部下を罵倒していれば自分の居場所が守れる。

これらが理由でした。

 

こんな考えを変えようとしていること自体が時間の無駄だったのです。

 

それを機に、働きながら転職サイトに登録して、別の職場を探す転職活動を始めました。

始めは少々不安でしたが、転職サイトの登録すると新規の求人案件や希望の求人を随時メールで送ってくれたり、担当のエージェントが転職先の職場の雰囲気や退職時のことなどあらゆることに相談に乗ってくれました。

そして、今の回復期リハ病棟+訪問リハビリ併設の病院に就職することができました。

 

今の職場は上司は、部下を大切してくれ、部下の考えを尊重してくれます。でも、入職してから言われたのですが、「しばらく欠員が出るまでは採用しない」「来年以降は事業拡大しない限りは採用ないわ」と話しているのを聞きました。

本当にギリギリセーフって感じでした。あの時行動していなかったらもう手遅れだったと思っています。

すぐに転職を考えなくても、とりあえず登録するべき

いきなり転職って言われても「ちょっと怖いし」「時間もない」って人も多いと思います。だから、転職サイトやエージェントに登録だけでもしておく事がおすすめです。

今の仕事上での悩みが多い状態ではストレスが強くかかっています。そのような状態では到底転職サイトに登録する気すらなくなってしまうでしょう。

 

気になる求人情報はストックしておいたり、見比べるだけでもいろいろな病院があるのだと勉強になりますし、自分の転職先を選ぶ判断基準が養われます。

 

転職サイトやエージェントに登録だけしておけば、あなたの条件にあった新規求人や転職可能なおすすめ求人がメールで届くから、今すぐ転職できなくても登録しておくべきです。

 

転職エージェントは、あらゆることに無料で相談にのってくれます。

 

まとめ:辞めたい気持ちがあるなら早めに辞めよう

上司や職場の業務ラインの問題はそう簡単には解決できません。人はそんな簡単には変わりません。何年も悩み続けることになります。

 

その時間は本当に無駄だと思います。

 

良い職場はもちろん誰も辞めるはずがありませんから、新規採用もありませんよね。だから、早く転職する方が良い職場に入れる可能性があります。

 

いち早く自分の活躍出来る職場に転職して、技術・知識の向上とキャリアデザインを構築するべきです。

 

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もりだい
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