子供にお金の教育をすることは大切だと最近よく聞きますよね。日本人は金融リテラシーが低いので金融教育を小学校や中学校の頃からするべきだと言われています。子供にお金の教育をしたくても教えてくれるところも無いし、親自身もお金の教育を受けたこともありませんよね。なので子供に何を教えて良いのかわかりません。
自分の子供にこれからの社会を生きていくためにどういったお金の教育をするべきでしょうか?
今回は、親が子供に教育するべきお金の話をしていきます。
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子供に教えるお金とは?
子供にお金について教える時に、「金融リテラシー」という言葉を噛み砕いて教えることをおすすめします。これは世界中で共通言語として使われる言葉ですよね。どの国でもある程度共通認識されている言葉になります。
金融リテラシーの定義は「金融に関する適切で健全な意思決定を行い、金銭面での個人のより良い暮らしを達成するために必要な、金融に関する意識・知識・スキル・態度及び行動の総体」とされています。これはOECD(Organisation for Economic Co-operation and Development)によって定義されています。
簡単言えば、「安全に良い生活をするために、お金に対する知識を身につけよう」と言ったことです。
お金より大切なものはある?
私達は子供の頃からお金よりも大切なものがある。それは愛であったり、友達、夢などと言われて育ってきた。また、お金が一番大切だということは汚いことや下品なことであると教えられてきました。
でもどうでしょうか?「お金がまったく無い人と結婚するだろうか?」「お金を貸してくれと言う奴と友達になるだろうか?」
そう言われると答えは「NO」でしょう。
お金がなくて大切な家族を養えるだろうか?子供が重病になってもお金さえあれば手術を受けられるのにお金が無いために受けられなくても、それでもお金は必要無いだろうか?
少々極論的な話になってしまったが、全くお金が必要で無いはずはないですよね。お金はあるに越したことはありません。
愛も大切ですし友人も大切です。それと比較するのではなくお金もとても大切です。
時間だけは戻せない!
どんなに素晴らしい研究者でも今の技術では時間だけは戻すことができません。人は生まれてから必ず死にます。なので時間は有限なのです。でもお金は無限ですよね。いくらでも増やすことができます。
実際に時給〇〇円なんて表現がわかりやすいように、時間をお金に変換しています。野菜や肉をスーパーで買うこともその作る過程の時間を買っていると言うことになります。
つまり、時間とお金はトレードオフの関係にあります。お金を増やすためには時間を使わないといけないし、時間を使わなければお金を増やすことができない関係性にあります。
「time is money」そんな言葉があるように時間=お金と考えることができます。
人生はお金にまつわるリスクばかり、、、
子供が夢を諦める理由は?
「子供の将来何になりたい?」そんな会話は良く聞きますよね。
ロックスターになりたい、サッカー選手になりたい、いろんな夢がありますね。でも多くの人が諦めていきます。なぜでしょうか?多くは生活していけないからですよね。つまりお金が問題になってきます。
でも、お金だけあれば夢を追い続けられることもできます。
夢を叶えるには時間が必要です。その時間をお金は与えてくれます。
仕事や職場のリスク
- 歳をとるとだんだん身体が動かなくなります。身体を資本としている職業であれば健康であることが絶対条件になります。身体を壊しから?急に重病になったら?
- 全く合わない上司にハラスメントを受け続けてもその仕事しか稼ぐことができなければ?
- 年下が先に昇進して歳をとっている自分の居場所がない
- ついに肩を叩かれた。。。
仕事で居場所がなくなったり、働けなくなったりなどいろんなことがありますよね。
でもお金があればどうでしょうか?
体が動かなくても、退職勧奨されても、ハラスメントを受けていても、こんな上司・会社に媚びる必要ない!自分でなんとか生きていけると考えることが出来ます。
自然災害や経済危機などのリスク
リーマンショック、東日本大震災、コロナウィルスなどがありますね。株価も暴落したり、家を失ったりすることもあります。
外出自粛で飲食業や観光業は大変苦しい思いをしていると思います。
生きていくためには多くのリスクがあるわけです。
そんな時にお金だけがあれば何とかなります。家が無くても、仕事を失ってもお金だけがあればなんとかなります。
お金を稼ぐにはどうしたら良いのか?
お金を稼ぐには、大きくは4つの方法しかありません。
・誰かが作った仕組みの中でお金を稼ぐ方法→従業員
・専門的知識(弁護士や会計士など)を身に着けて自分で報酬をもらう方法→専門家(自営業)
・自分でビジネスモデルを作り上げ従業員を雇い従業員が働き成果を上げた報酬を貰う方法→事業者(ビジネスオーナー)
・お金を企業や国に貸しその利子や配当でお金を稼ぐ方法→投資家
会社員が本当に安定した職業?
圧倒的に多いのが会社員ですよね。そして、私達は子供の頃から良い学校を出て良い企業に就職することこそがサクセスストーリーであると教えられてきました。
公務員は国に雇われるわけなので絶対的に安定している。大きい企業務めると良い給与がもらえて安泰である。そのように教わりましたよね。でも、本当にそうでしょうか?
従業員や時間をお金に変えることで労働収入を得ています。なので時間=お金になりますので安定はしていますが、お金を増やすことはできないでしょう。
でも、時間=お金になるかわりに時間あたりのお金が極端に安ければ長時間労働を強いられるわけです。ブラック企業でも延々を働かないといけないこともあるでしょう。
また、突然解雇ってことは少ないかもしれませんが、出世レースに負けたり急に肩を叩かれることだってありますよ。いじめだってあるかもしれません。嫌な上司にパワハラを受けるかもしれません。
なので安定はしていると言われることが多いですがそれは絶対ではありませんよね。
富裕層はビジネスオーナーと投資家にしかいない?!
お金持ちになるためには従業員や自営業ではお金持ちにはなれません。それは時間を切り売りしているからです。会社員や自営業の人は自分の時間を切り売りしてお金に変えているわけですから、時間=お金なので時間は1個人ではある程度限られていますよね。
でもビジネスオーナーや投資家は、多くの人の時間を活用して多くのお金を生み出しているわけです。
ビジネスオーナーや投資家は、他人の時間を使ってお金を増やす仕組みを作っています。
なので、現実的に富裕層はビジネスオーナーか投資家にしかいません。
そんな、教育されていないですよね。ではどうして教えてくれなかったのでしょうか?
戦後の日本において、日本国のためにとか、企業のためにといった考え方が当たり前の考えが当たり前でそれこそが美徳でありました。
「社畜」って最近は言われていますが、昔はそれが当たり前ですし、仕事をするってことは「社畜」を目指すようなもの。そのように教え込まれてきました。親の背中を見て育った子供も同じように大人になれば「社畜」となり時間を切り売りします。
そんな勤勉な国民によって支えられていた、企業と日本はビジネスオーナーや投資家などの教育をできなかったのでしょう。そして、今もお金を稼ぐ方法については教育されていません。
お金は郵便局や銀行に貯金しなさい!
お金は銀行か郵便局に貯金するもの!これも子供の頃から教えられてきたことですよね。
銀行や郵便局にお金を預けていることも、投資であることを知っていますか?銀行や郵便局にお金を預けるってことはお金を貸していることになります。
これは国債や投資信託を買うことと全く同じことです。銀行や郵便局にお金を預けることは投資と同じことになります。
少し昔の話になりますが、かつては郵便局にお金を預けると金利で7%ももらえた時代がかつてありました。7%って100万円預けていたら1年で107万円になるので相当いいですよね。しかも単利ではなく複利ですから雪だるま式に増えていきます。
でも、今はどうでしょう?金利は0.001%です。100万円を10年預けて100円もらえる。これで預けている理由がありますか?それはすぐにおろせる以外にはないはずです。
そのお金はタンス預金となんら変わりありません。
銀行預金や郵便局だけでなく、株式投資や国債・投資信託など多くの金融商品があります。それぞれメリットとデメリットがあります。
銀行預金や郵便局にだけお金を預けるものだと思っていることは大変危険です。
とは言っても貯金を銀行や郵便局に全くしないのは怖い、、、
では、いくら位が適当なのでしょうか?オススメは、給与の3ヶ月分です。
それ以外は銀行や郵便局を預けていても意味がありません。金融商品に投資することも検討しましょう!
保険に入りなさい!
生命保険、火災保険、地震保険など色んな保険がありますよね。特にみんな生命保険には入っていると思います。それは子供の頃から「保険は大切だ!だって病気になったり、怪我をしても保険でお金をもらえるから、、、」そう教え込まれてきました。
でも、よく考えてください。自分が入っている保険を月々いくら払っていますか?そして、保険でいくら返ってきましたか?
また、積立式の保険は年率3%とかでお得って!なんて思ってませんか?保険会社は多くの人からお金を集めて海外や国内の株式や債券などで利益を出しています。そこで働く人の人件費もそこから払われています。
実際には年率5%の利益があるのに、保険をかけている人には3%が支払われ、2%が保険会社の手数料となります。
お金を人に渡してお金を増やしてもらうってことは、それだけ手数料がかかる事になります。
お金の知識がないから、人にお金を渡してお願いしていると考えましょう。
子供がいるのでどうしても保険に入っていないと不安って人は返戻率の良い保険に入りましょう。
株?危ないよ!
いい株あるから!そんな言葉に惑わされ全財産を注ぎ込んで破産した!って話を昔からよく聞きますね。ドラマでもそんなストーリーはよく見かけます。なので、子供の頃から株は危ないとすり込まれています。
実は株式投資は会社の所有権を得る事ですので預金などとは少々性質が違います。インカムゲインとキャピタルゲインと言うものがあります。
インカムゲインとは、配当金や利子といったことで、株や債券を買ってくれた代わりにお礼として、数%あげますねってこと。
キャピタルゲインとは、株や債券を売買して直接的に利益を得ることです。
投資家は、インカムゲインやキャピタルゲインでお金を増やしています。自分が時間を使って働くのではなく、企業の成長に投資をしてお金を増やしています。
株は危ない!その言葉は全くの嘘ではありません。正直全く上がりもしない株もあるのも事実です。でも、しっかりとした投資の知識があれば決して危ないものでもありません。むしろ全く知らないでいることの方がリスクと考えるべきでしょう。
投資家やビジネスオーナーはお金に働かせてお金を増やしています。
まとめ
子供に教えたいお金の教育は、実は親自体がお金の教育を受けていないことがわかりましたよね。
まずは親自身がお金の教育について興味を持つことが大切です。
学校では従業員になることか自営業になることしか教えてくれません。そして、お金の運用方法についても教えてくれません。
なので、自分でお金の勉強をすること以外に学ぶことできません。
ぜひ、今回の記事を参考にして勉強していきましょう。