現代の家庭において、父親が子供と過ごす時間が少ないことがしばしば問題として浮上しています。
仕事の疲れや子育てに対する心理的なハードル、また昔ながらの家庭観などが影響し、父親が積極的に子供と遊ばないケースが多いようです。
そこで、父親が子供と遊ぶことが少ない理由とその影響、そしてもっと関わりを持つための具体的な対策について考えてみましょう。
Contents
父親が子供と遊ばない理由とは?
仕事の疲れによる影響
最近は働き方改革で、残業が少なくなったとはいえ暗黙の了解的にサービス残業はありますよね。
休日出勤まではないものの、家に仕事を持ち帰って作業をしないと終わらない。
役職者はもっと最悪で平社員が定時で帰るので、そのしわ寄せが一気に押し寄せる。
仕事の疲れから子供と一緒に過ごす気になれない。
遊び方がわからない父親の心理
父親が子供の頃に、親と遊んだもらった記憶がない人もいるでしょう。時代背景もあり1980年代には、「長時間残業」「休日出勤」が当たり前でした。そこまでして別に成果が出ていたわけでもないが、組織風土もあり同調圧力から仕方なかった。
父親は家庭を養うために高い賃金を得るために大きなプレッシャーがあった。仕事が終わってからの接待や飲み会もあるのですから当然子供との時間など取れなかったでしょう。
その影響が当時の子供たちと親との関係を希薄だったのかもしれません。ですから、「子供とどう遊べばよいのかわからない」と思う状況になるのは当然でしょう。
育児の負担を母親に任せている背景
先ほどの時代背景からも、1980年代の家庭構造は専業主婦が一般的でした。
日本は好景気に沸き、男性が「稼ぎ」女性が「家を守る」性別役割分担が当時の価値観だった。
また、労働環境や社会サービスも整っていなく、育児は家庭内で完結させるイメージが非常に強かったです。
こうした状況下では、父親が育児の責任を母親に任せることが当たり前となり、育児に関わる機会が少なくなったと思います。
父親が子供と遊ばないことで家庭に与える影響
子供の心理的影響
自己肯定感の低下
自己肯定感とは「自分はこれでいい」と感じる心の状態です。これは完璧を目指すものではなく、自分自身を肯定的に捉え、成長を続ける姿勢を持つことを意味します。
自己肯定感を簡潔にまとめると、以下のようになります
- 自分を価値ある存在だと認識する感覚
- 自分の長所と短所を受け入れる能力
- 自分の判断や能力に対する信頼
- 失敗を恐れず、挑戦する勇気
- 他人と比較せず、自分の独自性を認める態度
父親と遊ばないことで、全ての要素が低下するわけではありませんが、子供が存在も認められていると認識する感覚は養われます。
また、子供だけでは行くことができない場所や環境への一緒に行ってあげることで、不安を恐れずに挑戦する勇気も芽生えてくるでしょう。
母親への負担増
夫婦関係の悪化のリスク
母親一人のワンオペになるのですから、もちろん夫婦関係にも問題が生じることもあるでしょう。
私の経験したことでは、長女の出産後ほとんど子どもとの関わりがありませんでした。
第一子ということもあり、経験も無かったしノウハウもない。昭和気質で母親に任せっきりでした。
ある日の夕食の時、母親は子供の話ばかりをしてきて、子育ての相談やこれからの方針などの話がしたかったようで、毎日子供の話をしてきます。
でも、私は子どもとの関わりがほとんどなく、話に興味がありませんでした。
次第に夫婦の会話もなくなり、子どもとのコミュニケーションだけでなく、夫婦でも会話がなくなる状況になりました。
父親が子供と遊ぶメリット
子供の情緒が安定する
母親とは違う遊びを経験することで、より活発な運動機能や活動を経験します。
父親との触れ合いから「大切にされている」実感や安心感が育まれるでしょう。
親子の絆が深まる
時間を共有することで、家族だけの特別な時間になり思い出作りや子供の成長を実感できるでしょう。
困ったときに相談できる関係性になったり、安心して甘えられる存在へと変化していきます。
将来にわたる絆の基礎作りになることでしょう。
父親自身のリフレッシュ効果
子供と遊ぶ時間がはじめはストレスからしれません。でも、時間が経つにつれて父親自身のリフレッシュ効果もあります。
休みはダラダラとスマホをいじり夜には酒を飲みグータラしていた生活から子供と遊ぶことで生活にメリハリが生まれる様になりました。
また、仕事のストレスから解放されリフレッシュできる時間でもあります。
遊んだ後は、疲れ果て子供一緒に眠ってまうことを多々。
夕食では子供と遊んだ時の話で盛り上がり家庭での存在意義を実感できます。
今となっては、子供との時間が一概となり生活の一部へと変化しました。
父親が子供ともっと遊ぶための具体的な対策
日常的に短時間でも遊ぶ工夫
日々の生活の隙間時間で一緒に遊ぶ工夫をすると良いでしょう。
私は、仕事を終わるのが19時で家に着く頃には20時を過ぎることも
その時間から遊ぶのは時間的な制約があるので、考えたのがお風呂で遊ぶことです。
お風呂には毎日入りますから、そこで「アヒル」や「カエル」などのおもちゃで一緒に遊んでいました。
改めて、子どもと遊ぶ時間を確保しなくても、親の生活習慣に子ども巻き込むことも方法だと思います。
子供の好きな遊びに合わせる工夫
子供の興味に父親が合わせることも大切です。
長女と次女はキティちゃんやプリキュアが好きでした。
私自身は漫画やアニメには全く興味はありませんでしたが、無理矢理にでもアニメを一緒に見たり、イベントなどがあれば通ったりしていました。
嫁の圧があり、私の志向とは関係なく娘たちに合わせることで遊ぶこともできました。
個人の意志で取り組むのは少々ハードルが高い方法かもしれません。
子供と共通の遊びを見つける
先日、息子がサッカーの試合で負けて泣いていた。どうもうまくボールが蹴れなかったようだ。でも、「また、明日から練習頑張る!」と言っている。
子供はスポーツを通して自己肯定感を醸成している。
され、私はそのような失敗からの立ち直りや新しいことへのチャレンジはできている?(反省)— MoriDai@ヘルステックイノベーター (@moridai1104) October 17, 2024
子供と共通の趣味や楽しみをみつけて遊んでみることもよいでしょう。
個人的には一番オススメです。
ちなみに、私の息子とサッカーをして遊びながら子供との時間を共有しています。
息子は幼少期から体を動かすことが好きでした。私自身も幼少期のことからスポーツをしていました。特にサッカーの経験が長かったことからも息子にはサッカーボールをよく蹴らしていました。
小学校1年生の時にサッカーチームに所属して練習するようになったことがきっかけで、サッカーのテクニックの練習を一緒にやるよう。
試合で負けた日もあり、良くなかったプレーについて一緒に考えてあげる。また、地道に練習をともに。
このような関わりが自己肯定感の醸成に役立っていると感じています。
仕事後のリフレッシュタイムを設ける
仕事後に自分だけの時間を設けることで、気分がリフレッシュして、苦手な子供との時間を我慢できるかもしれません。
私の友人の話ですが、子供は苦手です。その頃は仕事も大変だったようでストレスも多かったみたいです。
でも、自分の好きなパソコンゲームの後は気分がすっきりしていたようで、仕事後30分だけゲームをしてから子供との遊ぶようにすると、イライラもせずに遊ぶことができたようでした。
自分のメンタルが安定する方法から子供との関わりを探す方法をありですよね。
週末の「父子タイム」を設定する重要性
子供との遊ぶ時間を、スケジューリングする方法も良いでしょう。
私は家族会議を開き、嫁から週末はママの時間!と強制的に決められました。
結果的には、父子の時間が週末に作られました。
子供が遊べる場所を探したり、職場のパパさんとの情報交換をして面白そうなイベントがないかと情報収集。
私の場合は半ば強制的に父子の時間を作られましたが、良い方向に進んだと思います。
父子の環境を作り工夫も大切だと感じています。
結論: 小さな変化から始めよう
父親が子供と過ごす時間の確保は、子供の情緒的安定や自己肯定感の向上、さらには夫婦関係の改善にもつながる重要な要素です。
日常生活の中で無理なく子供と関わりを持つ工夫をすることで、父親自身もリフレッシュ効果を得られるというメリットもあります。
少しずつ取り入れることで、子供と父親の絆が深まるだけでなく、家庭全体がより温かな関係に包まれるでしょう。
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